持病のある方へ

 歯周病・糖尿病・心臓病・高血圧・骨粗しょう症などの疾患がある場合

「歯周病」「糖尿病」「心臓病」「高血圧」「骨粗しょう症」などの持病ある場合にはインプラントにはできないと断られてしまう場合があります。

歯周病の場合

歯周病がある場合には、インプラント治療をする前に歯周病治療をしておく必要があります。歯周病の治療をしておかないとせっかく入れたインプラントが歯周病のような状態になってしまい、脱落する事もあるからです。

糖尿病の場合

糖尿病の場合は、かかりつけ医との間で、コントロール良好な状態であれば、健康な人の場合と同等の治療結果が得られるという報告もありますが、糖尿病の場合のインプラント治療についてはその効果や予知性についてエビデンスに基づく指針があるわけではないため注意深く判断する必要があります。

心臓病の場合

心疾患の場合、重度の場合には治療を避けるべきです。かかりつけの医師が問題ないと判断している場合には可能なケースもあります。いずれにせよ、かかりつけの医師による慎重な判断が必要です。

高血圧の場合

高血圧の場合、血圧を下げる薬を飲んでおり、160以下であれば治療を行えるケースも少なくありません。

骨粗しょう症の場合

骨粗しょう症という病気は。閉経期の50歳以降の女性に多く、75歳以上になると半数くらいが骨粗鬆症になるといわれています。閉経期には「エストロゲン」というホルモンの急激な減少がおこることも一つの原因であるとされています。骨粗鬆症になると転倒したときに骨折しやすくなる危険な病気です。骨粗鬆症の治療には「ビスフォスフォネート系薬剤」という薬が使われることが多いのですが、長期間投与を受けている時に、インプラント治療や抜歯などを行うと、顎骨壊死が発症する可能性があるということがわかっています。
インプラント治療や抜歯の際には、かかりつけ医としっかり相談しておきましょう。