メルボルンZygomaコース

インプラントの全顎治療の最高峰のAllon4。
その中でも最高難度のZygomaインプラントを実施している施設は日本でも数える程。

Allon4のさらにその先の治療が近日中にできるようになるために、オーストラリアメルボルンまで世界中のインプラント医の中でも権威とされる DrAlex Fibishenko の直接指導を受けに行きました。

普段の激務の中、はるばる遠くオーストラリアまでその技術を学びに来た、将来有望な若い開業医の先生からたくさんの刺激と経営のヒントをもらいました。

ちなみに、今回、自分が参加者の中で最年少でした。

自分よりもとんでもなく上手な治療、インプラント治療の経験も2倍くらい経験されている先生たちもいました。
将来にわたって一生情報交換し、刺激しあえる歯科医師の先生たちとの濃密な勉強を束の間の時間と食事会で楽しみました。

Alex先生のオフィスにて講義を受ける

英語で熱心に質問すると、Alex先生はしっかりと質問・疑問に応えてくれます。

オペ室に入って外回りの見学

オペ室に入った際は直接介助のナース・外回り・麻酔医の動きをしっかりと見ることができた。術式はとてもシンプルで直接介助のナースの動きはとても俊敏かつシステマチック・外回りはオペのモニターを変えて術野を見やすくしている。オペは全て全身麻酔で行われて脈拍・血圧・呼吸は上手にコントロールされていた。

技工士さんに質問

術前のScan、術中のMidScan、術後のScanをすべて重ね合わせてインプラントの位置を術前の口腔内の状態と重ね合わせる。そうすることで、術前の口腔内の状態から算出された理想的な人工歯の配列を埋入されたインプラントと性格に重ね合わせることができる。下顎の粘膜面のスキャンは可動性が強いので、アルジネートで印象を取り、その粘膜面を後ろからスキャンして反転させていた。

直接介助へ

下顎はAllon4Standard、上顎はAllon4Hybrid。
今回のケースはZygomaの海綿骨の密度、皮質骨の厚みがとっても良く、ザイゴマのビギナーケースだった。そのため、Zygomaインプラントの埋入を実際に体験させてもらった。

プロビジョナルの試適

術後3時間後にプロビジョナルは3Dプリンターにて2個作成される。1つ目は患者さんの口腔内で装着された後、咬合高径の確認、発音の診査、正中のズレ、リップサポートの状態などが大丈夫かどうかを判断し、咬合高径・発音の診査によって咬合高径が患者さんに適したものかどうかが確認される。咬合高径は主に「s」つまり「す」音の発音時に上下の中切歯が当たるか当たらないかくらいの塩梅が一つの目安となる。上顎中切歯の口蓋にCRを盛り足したり、咬合接触を減じたりして調整を行っていた。調整後、バイトを取り、1つ目のプロビジョナルはラボに渡される。2つ目のプロビジョナルは最終補綴物が完成されるまでの24時間のみの装着となるので、調整はほとんど行われなかった。

オペ後のディスカッション

Zygomaのオペは1日に2ケース行われる。オペが終わった後、術中に何を考えていて、あの時どうなったからこうしたなどのディスカッションを熱心に行ってくれた。

患者さんのへ試適の様子

3日間の研修の授与式

全員で集合写真

祝杯のワイン、祝杯中も質問

3日間となり合わせだった小沢先生と

今回参加者最年長小沢先生はすでに多くのものを築き上げていて大ベテランですが、未だチャレンジ精神を忘れる事なく熱心に質問されており若々しい先生でした。研修中たくさんの質問をして自分と同じように息詰まる経験も多くしてきており、たくさんのことを学ばせてもらいました。

打ち上げ(最終日)

自分は英語が話せるので、Alex先生の直接介助に付くアシスタントのDestinyさんに多くのコツ、Alex先生が気を使っているポイントなどを聞き出すことができた。

メルボルンのカジノレストランにて

術中のよく使われた言葉

「refrence point is important」

「The most important thing is to get a high stability」